自動車触媒とは?買取は可能?
自動車に使われている触媒は、プラチナやパラジウム、ロジウムなどの貴金属が含まれているため、買取が可能な特殊工業系スクラップの一つです。自動車触媒の売却をお考えの場合、「この自動車触媒は買取してもらえるのか?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。
そこで今回は、自動車触媒の基本的な知識を交えながら自動車触媒の買取について解説していきます。
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自動車触媒とは?
自動車触媒とは、排ガス中の有害物質を、触媒の酸化・還元反応により無害な物質に変換するものです。
排気ガスによる大気汚染や光化学スモッグなど、排気ガスの規制が求められる中で誕生しました。
自動車から排出される有害物質には、窒素酸化物や炭化水素、一酸化炭素がありますが、自動車触媒を通すことで、窒素や水、二酸化炭素に変換させることができます。
自動車触媒は、一般的に “ハチの巣”を意味する「ハニカム」という形状を取っており、まるでハチの巣のように細い筒状の穴が多数空いている構造になっています。その多くの筒の内部に、貴金属を含んだスラリーという泥状の液体を塗布し、触媒コート層が作られています。ここを排出ガスが通過することで、有害成分を浄化する仕組みです。
●自動車触媒に使われる貴金属
自動車触媒に使用されている貴金属は、主にプラチナ、パラジウム、ロジウムなどです。
このうち、プラチナとパラジウムはそれぞれの使用用途の最大需要がこの自動車触媒であるといわれます。
一般に、プラチナはディーゼル車、パラジウムはガソリン車の触媒として利用されています。しかし近年のディーゼル車の排ガス不正問題から、ヨーロッパではガソリン車や電気自動車のほうの需要が増し、プラチナの触媒需要も減少したため、ガソリン車触媒として活躍するパラジウムのほうがプラチナよりも需要が高まっています。これまでプラチナのほうが価格が高いのが通例でしたが、近年はパラジウムの価格が急騰し、プラチナの価格を上回るといった現象が起きました。
またいずれの貴金属も高騰していることを背景に、使用量の削減や貴金属不使用の排気ガス浄化技術の必要性、電気自動車の促進などが求められています。
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自動車触媒は買取できる?
自動車触媒には貴金属が含まれていることから、精製後の貴金属の含有量によってプラチナ触媒屑、パラジウム触媒屑、PtRh(プラチナロジウム触媒粉)などの買取が可能です。
実際、自動車触媒の買取査定の際には、精製・分析を行い、貴金属の量を測定します。
自動車触媒として機能しない状態でも、精製・分析および買取は可能です。貴金属の有無や量による価値で査定するためです。
自動車触媒の買取価格相場
自動車触媒は、先述の通り、商品毎に含有されている貴金属量に違いがあるため、全て一旦お預りの上で精製分析を行い、後日含有されている貴金属を回収の上で御精算となります。
貴金属含有量にもよりますが、貴金属が高品位で含有されている場合は例えば、200万円以上で自動車触媒を買取したケースも決して珍しくなく、まずはお客様お手持ちの自動車触媒があれば、お気軽にお問合せを頂ければと思います。
K.G.B.(神戸ゴールドバンク)では、専用分析機材・精製装置を用いて高い貴金属回収率を実現しています。売却をご検討の方はぜひご参考ください。
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まとめ
K.G.B.(神戸ゴールドバンク)では、自動車触媒をはじめとした、特殊工業系スクラップについて、最先端の分析機材や溶解・精製処理設備と高度なノウハウにより、買取を行っています。
自動車触媒に関してはもちろん、その他の特殊工業系スクラップについても、買取を希望されている方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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