貴金属買取の豆知識 bits of knowledge

ロジウムの買取相場はどれくらい?貴金属としての特徴を知ろう

ロジウムを売りたいと思っている場合、できるだけ高く買い取ってもらいたいものです。そのためには、買取相場はもちろん、あらかじめロジウムという貴金属の特徴を知っておくのをおすすめします。そこで今回は、ロジウムの概要や特徴、使用用途、買取相場をご紹介します。

ロジウムとは?

ロジウムとは「白金族」元素の一つで、貴金属としても知られている銀白色の金属です。レアメタルと呼ばれる天然の産出量が少ない金属の一つでもあります。
非常に硬いことから、メッキやコーティングの材料としてよく使われています。また強い耐食性を持ち、金や白金などの貴金属を溶かすのに使う濃塩酸と濃硝酸を混ぜた「王水(おうすい)」にも溶けない特性を持っています。

ロジウムの用途

ロジウムは、さまざまな用途で使われています。

自動車の触媒

ロジウムは、自動車の排気ガス中の有害物質を取り除くための触媒(三元触媒)として多く使われています。ロジウムを触媒に使うことにより、自動車から排出される有害物質のうち、窒素酸化物を窒素に変換できます。

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メッキ

装飾品の着色・強化のためにメッキとして使用されています。例えば、金に銀・ニッケル・パラジウムの混合物である「ホワイトゴールド」は、銀白色にするためにロジウムメッキが行われます。

合金

プラチナと混ぜられた白金ロジウム合金や、プラチナとパラジウムと混ぜられた白金パラジウムロジウム合金としても使用されています。

芳香族を生成する触媒

ロジウムは塩素と反応すると、芳香族を生成する触媒になります。

有機合成

医薬・電子材料の開発に必要な有機化合物を合成するときに、オキソアルコールや酢酸を生産する反応過程で、ロジウムは触媒としても使われます。

このように、ロジウムは非常に多くの使用用途で使用されていることがわかります。これらの使用シーンで不要になったロジウムを含む製品や物財などは、査定の結果、比較的高額の買取価格となることもあります。

ロジウムで買い取り対象になるものは?

ロジウムの中でも、どのようなものが買取対象となるのか、主な種類をご紹介します。

ロジウムメッキ液

メッキ液とは貴金属材を溶剤に溶かし込んだものです。ロジウムを溶かし込んだメッキ液も買取対象になることがあります。

ロジウム材

メッキ材料となるロジウム材も評価の対象になることがあります。

ロジウム試薬

ロジウム試薬は、化合物や混合物、新品・開封済み、期限切れでも評価できることがあります。精製分析後に価格が決まります。例えば塩化ロジウム、硝酸ロジウム、ロジウム標準液、酸化ロジウム、酢酸ロジウム、トリスロジウムがあります。

いずれも、精製分析を要することが多いです。ロジウムがどのくらい含まれているのかを知るために、焼成、薬液により精製してから分析します。

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ロジウムの買取相場

ロジウムは貴金属の中でも高価であることから、場合によっては金やプラチナよりと高額の買取価格となる可能性があります。
どのような貴金属も、買取相場は地金相場に左右されますが、ロジウムも同様です。特にロジウムは産出量が少なく、需要が高いため、相場は大きく変動します。
1gあたりの地金相場は、4,000円台のときもあれば、9,000円台のときもあるなど、かなり幅があり、当然、買取相場も影響を受けます。

また、買取業者に査定を依頼する際に確認しておきたいのが、中間マージンがあるかどうかです。例えば、精製分析を別の業者に外注している買取業者は、その外注費用のために手数料が多く設定されていることがあるからです。
そう考えると、自社で工場を持っているなど、自社で精製分析を実施しているところに買取をお願いするほうが安価で済むことがあるというわけです。ちなみに弊社は自社工場を持っていますので、自社で精製分析を実施しています。

まとめ

ロジウムは高価な貴金属の一つとしてさまざまなシーン使われている金属です。特にロジウムは地金価格の変動が激しいことから、その買取査定を出す時期によって大きく買取価格は変動します。ロジウムの買取を希望されている場合には、どのような形状、形態のロジウムであっても、まずはお気軽にご相談ください。

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