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インジウムとイリジウムって何?インジウムとイリジウムの違いとは

みなさんインジウムとイリジウムという金属をご存知ですか?
この2つの金属知っている方は少ないでしょう。
この2つの金属は名前が似ており同じような性質をもっているように見えますが、実は全く違った金属なんです。
そこで今回は、インジウムとイリジウムの違いについてご説明します。

インジウム、イリジウムの特徴の違い

インジウムの特徴

インジウムはレアメタルに分類され、融点が低く、柔らかい金属です。
インジウムの埋蔵量は、以前までは日本が世界最大の産出国でした。
インジウム自体は亜鉛の副産物で現在は中国が最大の産出国となっており、日本が最大の消費国となっています。

イリジウムの特徴

イリジウムは貴金属でありながらレアメタルでもあり、すべての金属の中で一番腐食しにくく、硬くてもろい金属です。
濃塩酸と濃硝酸の混合液である王水でほとんどの金属を溶かすことが可能ですが、この王水をもってしてもイリジウムを溶かすことはできないとても強い金属です。
そして、イリジウムは希少性が高く、地球上に存在する量はプラチナの10分の1といわれています。

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インジウム、イリジウムの用途の違い

インジウムの用途

インジウムのほとんどが酸化インジウムと酸化スズの混合物であるITO(酸化インジウムスズ)として消費されます。
ITOは透明導電膜になり、透明導電膜はテレビを作る上では欠かせません。
さらに、太陽電池も透明導電膜を通して光を取り入れています。
他には、はんだ、ボンディング材として金属同士の接合にも使用されています。

イリジウム

イリジウムは耐熱性に優れていることから工業用のるつぼ、自動車の点火プラグ電極に使用されています。
身近なところでは王水にも溶けないその最強の耐食性や耐摩耗性を利用して、万年筆のペン先に使用されています。
また、耐食性や耐摩耗性はプラチナの割金として使用することで生かされ結婚指輪の強度を上げるのにも使用されています。

まとめ

今回はイリジウムとインジウムの違いについてご説明しました。
この2つは性質も使用用途も全く違うことがおわかりいただけたでしょう。
インジウムは透明導電膜になって、テレビや太陽電池に使用されることがほとんどで、私たちの生活には欠かせないとても重要な金属です。
また、イリジウムはとても希少な金属で、お目にかかることはめったにありませんが、結婚指輪や万年筆のペン先など身近に使用されていることもあります。

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