インジウムの生産国はどこがトップなの?
液晶ディスプレイに必要不可欠なインジウムですが、その生産はどの国で行われているのでしょうか。
全世界で液晶ディスプレイを搭載した商品や設備は、考えるまでもなく膨大な量です。
2013年のデータでは、液晶ディスプレイの生産を支えているインジウムの生産量が最も多い国は中国です。
今回はインジウムの生産国についてまとめました。
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インジウム生産国トップ3
「インジウムの生産国第1位が中国なら、トップ3はどこだろう」と疑問を抱えている方がいらっしゃるかもしれません。
2013年の統計によると、インジウムの生産国トップ3は以下の通りです。
1位 中国
2位 韓国
3位 日本
日韓中が上位を占め、これにカナダ・ベルギーが続きます。
中国の生産量
中国のインジウム生産量は約410トンと、群を抜いています。
韓国の生産量
韓国の生産量は中国ほどではありませんが、日本と大きく差をつけて約150トン生産されています。
日本の生産量
日本の生産量はトップ3の中で唯一100トンを切り、約70トンです。
上位3カ国のみでインジウムの世界生産量は約80%にもなります。
(今回ご紹介したデータは2013年のものです)
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日本のインジウムの輸入
日本はインジウムのほとんどの輸入を2000年の前半は中国に頼っていましたが、後半になると韓国に頼るようになりました。
しかし、韓国からの輸入数量は2011年を境に2012年・2013年で約80%減少します。
これは東日本大震災による影響と、韓国がITOと呼ばれる液晶ディスプレイに利用されるインジウムの混合物のターゲット国産化が原因とされています。
インジウムの平均輸入価格は、かつてはその価値が上昇したため高騰しましたが、現在ではかつてほど高い価格ではありません。
その理由はインジウムの需要と供給の状況にあるとされます。
インジウムの需給状況ですが、世界全体としてその供給は過剰状態にあります。
それに加えて中国が部品の国産化を進め、ITOターゲットの国産化を進めていることから日本の国内需要は減少傾向へ移り変わりました。
まとめ
今回はインジウムの生産国についてだけでなく、輸入と需給状況、さらに日本におけるインジウムについてまとめました。
インジウムは今や私たちの生活を支える重要な素材です。
多くの企業やメーカーがそのリサイクルを積極的に行っています。
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