レニウムが気になる方必見!なぜこんなにも希少性が高いのか?産出国はどこか?
レアメタルの中でも特に希少性が高い貴金属にレニウムがあります。
鉱物や廃棄物からレニウムを分解することが大変困難であることから、工業的な利用量もかなり少なく、「名前は聞いたことがあるけれど、どこで使われているのかあまりよく知らない。」という方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、レニウムの特性からその希少性と、どこで産出されるのかをお話しします。
レニウムの特性
レニウムは遷移金属に分類されるレアメタルの一つで、天然に存在する元素としては最後に発見された元素です。融点は3000℃を超えており、高温でも強度を失いません。
レニウムの用途
融点がかなり高いことから、航空機のエンジンや火力発電機のタービン、ロケットノズルに使われています。
身近な物では、ボールペンなどのペン先にも使われていることがあります。
レニウムはなぜ希少性が高いのか
レニウムは地殻中の存在量が極めて少ないのが特徴です。さらに、レニウムを高い濃度で含有する天然鉱物も発見されていますが、採掘場所が人体にとって危険な環境に存在していることから、工業規模での採掘をすることができません。
また、他の鉱物や廃棄物からレニウムを製造するには、水中に溶けている過レニウム酸イオンを分離回収しなければなりません。これは、エネルギーコストが高く、かつ回収率も低いという、かなり効率の悪い方法となっています。
そのため、レニウムの需要に対し供給を調整することが難しく、価格も高額となるため、ますます希少性が高まっているのです。
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レニウムの産出国とは
レニウムの産出国は特定の国に大きく偏っており、世界最大産出国はチリです。レニウムは銅などの副産物からも産出されており、チリは銅も世界で有数の産出国であるのです。
他には、アメリカ、ペルーなど中南米でよく採れる傾向がありますが、合計生産量は年間で30トン前後となっています。
以上、レニウムの特性からその希少性、どこで産出されているのかをお話ししました。航空機産業が発展していく上で、レニウムの需要はどんどん増大すると予想されています。今後はどのようにして採掘されていくのか、環境に調和された新しい精錬技術が確立されることを期待しましょう。
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まとめ
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