相場天気予報MARKET FORECAST

2日間行われたバーナンキFRB議長議会証言に驚きはありませんでした。
QE3について踏み込んだ発言はなし。金融緩和については従来とさほど変わらない発言内容であり、QE3について慎重な姿勢が見えます。状況に応じての手段としては否定しませんでしたが、早い段階でのQE3実現期待は遠のきました。
また、昨日発表された米住宅着工件数が市場を上回ったことも追加緩和期待の後退につながっています。
一方、欧州ではメルケル独首相が「欧州のプロジェクトがうまくいくか確信が持てない」と発言したことで欧州懸念が高まっています。欧州の要人はなぜいつも市場の不安を煽るような発言を安易にするのでしょうか？


この結果、為替ではドルとユーロが下落。
ドル安は貴金属にとって追い風ですが、ユーロ安の向かい風で相殺。
結局、最大の関心事であるQE3が遠のいたことで、当然金は売られましたが現在1570ドル台で推移とさほど大きな下落とはなっていません。
この期に及んでも、9月のQE3期待は根強く残っています。まだ暫くBOX相場から抜け出れそうもありません。