FOMC 現状維持はタカ派
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- 2013.10.31
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FOMCは金融政策維持で緩和縮小は見送りという予想通りの結果。
注目されていた声明は前回内容とほぼ変わらず、緩やかな経済回復の見通しを示しました。
一見平穏に通過したようにも見えますが、市場は債務上限協議の混乱による政府機関閉鎖などの影響で、声明に変化が現れるのではないかとの憶測が飛び交っていました。その為、前回通りという内容はタカ派的な印象を与えることになりました。
依然緩和縮小の開始時期はイエレンFRB議長の初陣となる3月FOMCという見方が大勢ですが、今回のFOMCで明確な緩和継続というスタンスを確認することができなかったことで、12月開始の可能性もわずかながら残っています。来週発表される10月米雇用統計の
持つ意味が非常に大きくなりました。
貴金属市場も憶測に振り回され上下に激しく動きました。
FOMC前に米ADP雇用統計が発表され、政府機関閉鎖を受けた民間部門雇用者数は13万人増と市場予想15万人増を下回る結果になったことに加え、FOMCで経済見通しを悪化させるとの観測もあり、金融緩和長期化を見込みから貴金属は急騰しました。しかし、その後のFOMCで経済見通し維持のタカ派的姿勢を見せられたことで、市場の空気は一転し貴金属は急落となりました。材料出尽くし感も売りにつながっています。
揉みあい相場は続きそうですね。