FOMCを前にし、早くも相場は荒れ模様
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- 2012.09.13
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ドイツ憲法裁判所はESMと欧州財政協定の批准を認めるとの判断を下しました。ただし、今後ESMへの負担金を積み増す必要が生じた場合には議会の承認を得る必要があるとの条件は付けています。
これでECB理事会で合意された南欧国債の無制限買い入れは、実現に向けて大きく動き出すことになります。
欧州リスクが後退したことを好感し、市場は即座に反応し全面高。金は一気に10ドル上昇の1749.5ドル、銀は34.1ドル、プラチナは1655ドルまでそれぞれ急騰しました。
しかし、その後は本日発表されるFOMCへの警戒感から急速な利益確定売りが出ています。
貴金属ははっきり明暗が分かれる展開となりました。
明はこのところ頭打ち状態であったプラチナ。南アフリカ鉱山での混乱の広がりも意識され、前日比で40ドル以上の上げをキープしました。
暗は銀。ESMのニュースで0.5ドルの急騰を見せたものの、利益確定が雪崩的な動きにつながり、一時高値から1.5ドル落ちの32.6ドルまで急落。その後33ドル台に戻していますが、非常に荒い値動きになりました。
金は上下動あったものの、最終的にはほぼ前日と同じ価格に収まっています。
本日のFOMCに大きな注目が集まります。
QE3があれば急騰は必至。
しかし、QE3がなくとも、低金利の時間軸延長など何かしらの追加緩和は確実にあるでしょう。また、バーナンキFRB議長も失望から相場が荒れることを嫌い、今後のQE3に含みを持たせるフォローを入れると思われます。下値は限定的でしょう。