FOMCはツイストオペ延長
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- 2012.08.22
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注目のFOMCが終了。
6月末で期限が切れるツイストオペを2012年末まで6ヵ月延長し、状況に応じて更なる追加措置を取る可能性を示唆しました。
ギリシャが最悪のシナリオを回避し、やや一服感が欧州にある状況ではQE3は望むべくもなく、市場の失望を誘わないようにツイストオペの延長だけで、新たな追加策はなしという結果に終わりました。
事前予想通りの結果ではありましたが、やや過度な追加緩和期待が感じられていたため、市場は大きく崩れる可能性もありました。しかし、同日メルケル独首相が国債購入に含みを持たせる発言をしたことから相場は踏みとどまりまっています。
雰囲気的には弱いものの貴金属は何とか小幅安といえる範囲で頑張っていますね。
今回のQE3見送りは妥当です。この先欧州状況が深刻さを増した場合の切り札は必要でしょう。また、ここで米国が先に動いてしまうと、欧州(特にドイツ)は危機回避のための動きを緩めてしまう可能性がありました。欧州の問題は欧州でカタを付けるのが原則であり、まず動くべきは欧州です。
その欧州では22日にEU財務相会議、28・29日にEU首脳会議が予定されています。G20でメルケル首相はオバマ大統領から追い込みを掛けられているはずです。EU・ドイツがどのような結論を下すのかビックイベント続きの6月を締めくくる要所です。