FOMCはタカ派
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- 2014.10.30
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注目のFOMC。
予定通りQE3の終了を決定し、焦点となっていた利上げ時期については「相当な期間」事実上のゼロ金利を維持すると従来の表現を維持。
ここまでは想定通りでしたが、労働市場について「労働資源の著しい活用不足」という表現を「労働資源の不活用が徐々に解消している」に変更というサプライズ。つまりFRBは労働市場の回復に自信を持っているという事。
市場は今回のFOMCをタカ派的と取り、このところの利上げ時期後退観測は修正されることとなりました。
イエレンFRB議長をはじめとするハト派が追いつめられているような印象ですね。FRBは最近の金融市場の振れや欧州経済の低迷、弱い物価見通しは概ね重視しない姿勢を示しており、今後の経済指標次第という柔軟なスタンスも堅持してはいますが、利上げに対して残された障害はさほど多くないというふうにも取れます。
FOMC後の市場はドル・米国金利上昇。相対的に貴金属や株は売られる展開となりました。金は急落し1210ドル割れ。再び1200ドルを意識する流れとなっています。米時間引け後に発表されたFOMCの影響はまだ一巡しておらず、今夜の欧米時間の動きには注意が必要です。