FOMCはイーブン
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- 2012.08.20
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米FOMCが開催。
声明では景気の緩やかな回復認識を示し、インフレ加速については一時的と指摘。
政策金利については少なくとも2014年終盤までは異例の低水準に据え置くと発表。
バーナンキFRB議長は会見で、経済が悪化すればFRBは追加の債券買い入れ実施を躊躇することはないものの、現時点で金融政策はおおむね正しい位置にあるとの認識を示しました。
声明ではリッチモンド地区連銀ラッカー総裁は2014年終盤より前に利上げする必要性があるとの見解から反対票を投じるなど、出口戦略がやや前倒しされるマイナス要因が強い結果となりました。その後バーナンキFRB議長が必要であれば追加措置を取ると、追加緩和を完全否定しなかったことで市場的にはFOMCの影響はイーブンとなっています
期待されていたサプライズはなく、市場の失望を誘わないようにバーナンキFRB議長がバランスを取ったようです。
今後の予想される欧州の政局・財政混乱を前にして、虎の子であるQE3を先に切るわけにはいかないのでしょうか?しかし、6月末にはツイストオペが終了になります。代案は必要になるでしょう。
結果的にはFOMCの市場への影響は限定的となりました。米国の次は日本です。日銀政策決定会合への期待は日に日に高まっています。腰の重い白川日銀は動くことができるのでしょうか?