FOMCの評価は?
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- 2016.01.28
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FOMCは予想通りの金利据え置き。
注目されていた声明文では、「世界の経済・動向を注視」という文言が加わったものの、原油安などによるインフレ低下を一時的な要因とし、米経済に対する見通しも維持しました。
12月に利上げを決定したばかりであり、この段階で3月利上げ見送りを示唆するなどの、過度なハト派への傾きはFRB自身の過ちを認め、かえって市場の不安感を煽ることになるので、今回の声明は妥当なものといえるでしょう。
しかし、実質的にはFRBが想定していた年4回の利上げは非常に難しく、3月利上げも見送りが濃厚。全体的にはハト派の色が強い内容であると思われますが、各市場によって評価が違うのが悩ましいところ。貴金属は追加利上げに慎重な部分を評価し急騰。一方でNYダウは利上げ路線に大幅な修正が読み取れないとして失望感から下落。市場のFOMCに対する評価が固まっていないようです。
声明文が引け後に発表されたこともあり、今夜も声明文を織り込む動きが続きそうです。