FOMCの余波で揺れ動いた市場
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- 2015.03.20
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FOMCのハト派的と取れる内容を織り込む動きで市場は揺れ動きました。
改めて今回のFOMCを評価すると、「忍耐強く」の文言削除で6・9月での利上げはほぼ決定的となりましたが、景気・金利見通しを下方修正し、インフレ率の低下への懸念も示されたことから、利上げが始まったとしてもその利上げ速度は市場が想定していたものより相当緩やかなものになるとの見方が強まりました。
利上げを始めるにしても、大きな混乱を避けたいとのFRBの姿勢が明確になった事で市場はリスクオン。
初動でドルは急落しましたがドルINDEXは99まで反騰。いずれにしろドル高が大きく修正される環境にはありません。
急騰していたNY株式は利益確定の売りも入り反落。金はアジア時間に上昇しましたが欧州時間に1160ドルまで下落。このところのBOX圏内まで引きずり降ろされるかと思いましたが、ここから反発し1170ドル台をキープ。ドル高に逆らいながらの反騰というところに意味があります。
貴金属は本格的な底打ち反転といえるか、今しばらく見極めが必要です。