相場天気予報MARKET FORECAST

FOMCから一夜明け、市場は内容を吟味。

やはり長期間アナウンスをしていても利上げというビックイベントはそれなりにインパクトがあるものです。発表からしばらくは市場が揺れ動くのは仕方がないことでしょう。

利上げ決定直後は米景気回復期待からリスクオンでしたが、2016年金利見通し中央値が1.375％、つまり年間4回0.25％の利上げペースと、市場の金利見通し引き下げ期待に反し据え置かれたことからタカ派的FOMCという再評価となったことでドル高リスクオフ。

また、ECBメンバーであるノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ECBとFRBは金利政策で当面違った軌道になると予想する。」と発言したことを受けてユーロ安ドル高に拍車をかけました。

貴金属もドル高に押され前日の大幅上昇から一転しての急落。原油が再び下落していることが下げ幅を広げ、金は1050ドル割れと底値を試す展開となっています。リスクオフでプラチナ・銀も大幅下落。

FOMCが終わって商品相場は反転攻勢にでると考えていましたが、そんなに甘くはないですね。ただ、このドル高は米国にとっても厳しいはず。FOMCメンバーの年4回利上げという想定も理想にすぎない可能性大。逆に再度利下げを迫られる展開もなきにしもあらず。市場が落ち着くのを待ちましょう。