FOMC
- UPDATE
- 2014.09.18
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注目のFOMC。
10月での資産購入プログラム終了の方針を示し、資産買い入れ終了後も「相当の期間」事実上のゼロ金利を維持すると改めて表明。
尚、「相当な期間」についてイエレンFRB議長は、カレンダーに基づく目安はなく、かなりの条件を伴うものであり、FOMCの景気判断と関連すると発言しました。
また、声明の中で労働は市場の状況はやや改善したとしながらも、労働力の活用はなお極端に低い状態にあると指摘。インフレについては中長期的な目標を下回る状況が続いているとの見解を示しました。
10月でのQE終了は想定通りでしたが、市場が警戒していたゼロ金利に対する「相当の期間」という文言は削除されませんでした。昨日のWSJの記事はやはり観測気球だったようですね。
ここまでの内容だけ見ればイエレンFRB議長に代表されるハト派が押し切ったようにも見えますが、FOMC参加者の予想金利は上方修正。全体的にはタカ派の勢いが増していると考えるのが妥当でしょう。
FOMC通過後の市場はドルが一段高。円はドル高に素直に反応し108円半ばまで急落。
貴金属もドル高進行に抗うことは出来ず急落。金は一時1217ドルまで下落しました。1200ドル割れもやむなしの状況です。尚、国内価格は為替で相殺されてほぼ動きはありません。
この状況の中、セオリーに反して上昇したのが米株式。ダウは最高値を更新しています。
利上げという崖を目指したチキンレースはまだ続くようです。