ECB量的緩和決定
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- 2015.01.23
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ECB理事会は量的緩和を決定。
買い入れ額は月額600億ユーロで、期間は3月から来年9月までと総額は1兆ユーロを超す見通し。買取対象はユーロ圏の政府とEU関連の国際機関が発行するユーロ債券。国債買い入れについてはECBへの出資割合に応じて行うとの事。
デフレ阻止に向け、ドイツの反対を押し切り量的緩和導入に成功したドラギECB。市場の反応としては、驚きはありませんが、購入規模が予想よりやや上振れしたことも踏まえ好感。
ユーロは当然のごとく急落しました。相対的に円高になると考えていましたが、ドル高に押され118円半ばと円安気味。やはり為替は難しい。
不安定な市場から逃避した資金は貴金属に流れ、金は1300ドル越え。
結果的に今回のECB量的緩和は貴金属にポジティブなものとなりました。
これで欧州は一段落という事にはならず、今週末25日にギリシャ総選挙が待ち構えています。情勢は反財政緊縮派が優位。もし反財政緊縮派が勝利し、現在の緊縮策を反故にすることになればドイツはギリシャのユーロ離脱も辞さないと強い姿勢を示しています。
欧州の混乱は簡単に収まるはずもありません。