ECB理事会待ち
- UPDATE
- 2015.01.22
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本日のECB理事会を前にして、市場は量的緩和を巡り落ち着かない相場となっています。
昨日、ドラギECB総裁が月500億ユーロずつの資産購入を2016年末まで続ける計画を提案したとユーロ圏中銀当局者が明らかにしました。これは最大で1兆1000億ユーロ規模となり、市場予想7000億ユーロを上回ります。勿論これで決まる訳もなく、これをたたき台にし、量的緩和反対派であるドイツと妥協点を見出していくという作業に入ると思われます。最終的な着地点がどこになるのか注目です。
市場の注目が欧州に集まる中、カナダ中銀が政策金利を0.75%に引き下げ発表。原油安によるインフレ低下リスクに対する対処ですが、問題はスイスに続きこれも全くの予想外の動きであったこと。フォワードガイダンスや市場との対話の重要性が希薄化していっています。こうしたことは市場に疑心暗鬼を生み、不安定さを増した市場のボラリティは高くなるでしょう。歓迎すべきことではありません。
貴金属はECB量的緩和を織り込み上昇。金は1300ドルを越えましたが、米時間になり急落に転じ、結局は前日とほぼ同じ水準。
既にほぼ織り込み済みであるECBの量的緩和ですが、結果を知って市場はどちらに動くのでしょうか?