BOX相場での値動き
- UPDATE
- 2013.05.09
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特に大きなニュースがない中、中国・欧州での経済指標の改善で、前日売られていた部分が買い戻されています。
値動きは荒いですが、ドル建て貴金属も為替も完全にBOX相場となっています。
金は先日の下落で1450ドルを一時割り込みましたが、そこからの追随的な下落はなし。ストップロスのラインはもう少し下にあるようです。上は1500ドルでしょうね。そこを越えれば連鎖的な上げが期待できますが、しばらく時間がかかりそうです。
貴金属の長期的なサイクルが変わったという見方(弱気論)が増えています。商社も資源中心の商売スタイルからのシフトを模索しているとのこと。
世界的な金融緩和によるマネタリーベースの増加で、貴金属の通貨的側面は評価されてしかるべきですが、今のところインフレ懸念は大きく後退しているのが現実です。資金はパフォーマンスの良い株に流れています。
そして商品としての需要も伸び悩み気味。
世界人口は増え続けていますが、先陣を切っていた中国では人口増加が一服し、インフラ投資も過剰感が出てきています。中国の次に続くべきインドや東南アジア、アフリカ諸国が出遅れていることも、現在の失速感を煽っています。
また、先日予想外の利下げを発表した資源大国オーストラリアに対しての弱気論が急に増えてきているのも気にかかります。
大きなサイクルに変動が来ていることは確かですが、それが資源相場の下落と結論付けるには時期尚早だと思いますが…。