7月スタート
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- 2017.07.03
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週末は特に大きな材料のない中、FRBに続いてECBも出口戦略に傾いてきたことが意識される展開となっています。
ECBの金融緩和縮小観測でユーロは上昇し、ドルが急落という状況となっていますが、貴金属にとってはドル安の追い風より徐々に引き締められていく金融政策が嫌気されている状況。また、緩和縮小で拡張期金利が上昇傾向にもかかわらず、インフレが伸び悩んでいることも本来インフレヘッジである貴金属に積極的になれない原因。
貴金属にとって厳しい状況が続いていますが、現在は歴史的な金融緩和から引き締めへの大転換期であり、その転換を問題なく進めていけるかどうかは実験的側面が大きい話。また、欧米共に政局リスクがいつ顕在化してもおかしくない状況であり、地政学的リスクも中東・北朝鮮で燻っています。安全資産としての貴金属をホールドしておく意味はここにあります。
足元では金は再び1240ドル付近の下値抵抗線で攻防戦。やはり一度抜けなれればいけない局面なのでしょうか?
本日から7月に入り、月替わり・新四半期スタート。今週は週末の米雇用統計を大トリに6月FOMC議事録公開や重要経済指数が発表されるイベントウィーク。新たな流れが出てきそうです。