6/8 3つのビックイベント
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- 2017.06.07
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新規材料がない中、明日の3つのイベントを控え警戒感が強まっています。
まず英国総選挙は、メイ首相・保守党が勝利するも過半数には届かないとの見方が優勢。ただ、相次いだテロが選挙にどのような影響を与えるのか読めず、仮に野党・労働党が勝利するような事になれば大混乱必至です。
ECB理事会については現状維持の予想。注目はECBがFRBに続いて金融緩和策からの転換を図るのかということ。EU圏の景気回復は進んでおり、いずれ近いうちに出口戦略に転ずるのは確実ですが、米国と同様に弱い物価への懸念も強まっています。今回は慎重姿勢を維持し、あってもフォワードガイダンスの変更程度と考えられていますが、サプライズはあるのでしょうか?
そして米国ではコミー前FBI長官議会証言。ロシアゲード疑惑捜査に絡み、トランプ大統領からの圧力を受けたかどうかが焦点となります。証言内容次第ではトランプ大統領の進退問題まで発展する可能性を持つことから緊張が高まっています。
3つのビックイベントを控えて、市場はリスクオフ。
ドルが続落したことから貴金属は一段高。金は1300ドル到達まであと一歩のところまで来ました。為替はさらに円高に進み、現在109円半ば。非鉄は中国の需要懸念が継続し冴えない値動きとなっています。
あまりに市場の動きが偏っていることに違和感を覚えます。特にコミー前FBI長官議会証言については、大した証言材料はないとの話もありますが、市場はどんどん先走っていきます。大過なく3つのイベントを通過した場合、行き過ぎたリスクオフからの大きな巻き戻しがあることも忘れてはいけないでしょう。