6月米利上げ観測の織り込み
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- 2016.05.23
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特に新規材料のない中、6月米利上げ観測の織り込みが続いています。
踏みとどまっていた金は1250ドルを一時割り込みましたが、その後すぐに反発し小幅安で週を越しました。前日の下げ幅が大きかった銀やプラチナは逆に上昇です。
FOMC議事録公開により、1割ほどと考えられていた6月利上げ予想は約5割まで急上昇しましたが、それでもまだ半々という現状。実際、利上げするしないにかかわらず、市場が一方向に傾き過ぎている状態は、FRBにとっても選択肢を狭める危険な状況でもあるのも確か。いずれにしろ市場との対話は重要であり、これからのメンバーからの発言は要注意です。
一方、貴金属も調整しているとはいえ、もっと下落幅が大きくてしかるべき状況。金はこの逆風下でもETF残高が増えている不思議。仮に6月利上げが現実になったとしても、不安定な環境を嫌い、金は下落しないのではないか?との声も聞こえてきます。セオリーは絶対ではありません。
週末の仙台G7財務相・中銀総裁会議は特に目立った内容はなし。来週のサミットへの期待感も萎んできました。ホストである日本に動きはあるのでしょうか?