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ギリシャ債務問題は本日のユーロ圏財務相会合で大筋合意まで持っていき、明日のＥＵ首脳会議で正式合意の予定。

一応の道筋がみえてきたことで市場には安心感が出ています。ただし、ギリシャ国内ではユーロ離脱は望まないものの、年金など聖域ともいえる部分にまで踏み込んだ今回の改革案に対する反発は強く、議会の承認を得られない可能性もあります。

最終的な合意が発表されるまで過度な楽観は危険です。

一方米国では、前日の中古住宅販売件数に続き新築住宅販売件数が予想を上回る改善。早期利上げ観測が強まる中、パウエルFRB理事が「早ければ9月にも利上げ開始するのに適した経済環境になる」とし、さらに9月の利上げに加え12月にも利上げする可能性があると発言。これを受け米長期金利が2.4％台まで上昇。ドル高も進みました。

ギリシャリスク後退からの安全資産売りと、ドル金利高に押された貴金属は続落。金は1176ドルまで下落。このところドル建て貴金属の下落をフォローしていた為替も124円付近から頭の重い状態。黒田発言以降、急速な円売りが抑制されてきました。

6月後半の貴金属は底値を試す展開です。