3月追加利上げ見送り観測でドル急落
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- 2016.02.04
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昨日も大荒れの市場。
米中の景気減速懸念と原油30ドル割れで日経平均は559円と急落。
嫌なムードの中で発表されたADP雇用統計は20万5000人増と市場予想19万3000人増を上回ったことに加え、前月分も上方修正されました。
しかし、ADP雇用統計は改善しましたが、その後発表されたISM非製造業景況指数が53.5と市場予想55.1を下回る約2年ぶりの低水準となり、さらにダドリーNY連銀総裁が「12月の利上げ以降、金融状況はひっ迫しており、この状況が継続するなら3月会合で考慮すべき」と3月追加利上げに慎重な姿勢を示したことで、ドルINDEXは99.0から97.0付近まで大幅下落。
ドルの急落を受け、弱含んでいたNYダウや原油価格も持ち直す動きとなりました。
貴金属もドル安で全面高。金は1140ドル台まで急騰しています。ただし、為替も117円台まで円高が進んだため、国内価格への影響は相殺されています。
いよいよ3月米追加利上げ見送りの可能性が高まってきました。もともと年4回は難しいと思われていましたが、これをFRBメンバーが認めざるを得ない状況。しかし、裏を返せば、唯一の景気牽引役である米国も力不足であることがあらわになってきたという事でもあります。目先の値動きを喜んでばかりもいられません。