2013年度は底からのスタート イベント目白押し
- UPDATE
- 2013.04.01
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2013年度スタート。
欧米は3連休明けの相場となります。
週末の動きとしては特に目立ったものはありませんでしたが、今週はイベントが続くこともあり様子見のリスク回避模様。全般的に売られる展開です。
欧州の懸念材料は残ったまま。
キプロスは支援合意に至ったものの、依然不透明感が漂っています。アナスタシアディス大統領はユーロ圏にとどまる決意を改めて表明していますが、大口預金者への課税が最大60%にもなるとの話も出ており、最大預金者であるロシアの反発は必至の状況。留まるも地獄、出ていくも地獄」とキプロスの将来的な展望が全く見えてきません。成長戦略が何も用意されておらず、ギリシャと同様にジリ貧です。
イタリアでは連立政権樹立に向け大統領が乗り出しましたが、行き詰まりを打破することができていません。やはり再選挙は不可避のようです。
今週のイベントとしては以下の通り
・日銀金融政策決定会合(4月3、4日)…黒田日銀総裁のもので初めての会合。前例のない金融緩和による2%のインフレ達成の為、思い切った手段の発表が期待されています。市場の期待も高いため、中途半端な結果に終われば失望から円高に動く可能性もあります。
・ECB理事会(4月4日)…まず注目されるのは、キプロスに対する対応。広がりを見せる欧州債務危機を食い止め、弱いユーロにテコ入れをすることができるのでしょうか?不透明感を少しでも払拭してもらいたいところです。
・米雇用統計(4月5日)…今回の雇用統計は前月の強い改善は下回る見込み。一つの目安である非農業部門雇用者数20万人増をクリアできるか注目。目先の動向に金融政策は左右されないことを何度もFRB側は発信しています。予想を越えるような動きにならない限り影響は限定的かもしれません。また、前哨戦となるADP雇用統計にも注意が必要です。
貴金属は下げても限定的、ここからの上げを期待します。2013年度は底からのスタートとなりそうです。