2012年度スタートの市場はリスクオン
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- 2012.08.20
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30日に開催されたユーロ圏財務相会合で、ユーロ圏救済基金の合計融資能力を5000億ユーロから7000億ユーロに引き上げ決定。
当初提案されていた9400億ユーロからはドイツの抵抗があり減額されていますが、欧州債務危機解決に向けての前向きな姿勢が評価されています。
ユーロの融資能力拡大により、IMFの財源強化も進みだすとの思惑もありますが果たしてどうなるのでしょうか?
中国では3月製造業PMIが発表され、53.1と前月51.1から大幅改善。
前月のPMIが予想外の悪化を見せたことから中国経済への先行き不安感が急速に拡大したこともあり、特に今回は注目されていた中で、事前予想50.5を大きく超えるサプライズな結果となりました。
これだけの改善を見せれば金融緩和期待は後退するのが常ですが、今回の結果は季節要因を差し引けば決して強い数字ではないとの指摘があり、中小企業を対象としたHSBC中国PMIは48.3と低調なままで、預金準備率引き下げが実施される可能性が高いとの見方も依然強い状況となっています。
欧州・中国でグッドニュースが続いたことで市場は急激なリスクオン相場。また、為替も再び83円に入る円安になっており商品相場の上昇に拍車をかけています。
予想外に2012年度のスタートは良い形になりました。このチャンスで金が1700ドル台まで上昇するようなら先行きは非常に強いと思われます。