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- 2013.06.20
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昨日は市場にとってネガティブサプライズとなりました。
先ずFOMCでは金融政策の維持は確認されたものの、景気と労働市場の見通しに対する下振れリスクが昨年秋以降低下してきたとし、2014年度末までには失業率が6.5~6.8%に低下すると強気の見解を示しました。また、FOMCメンバー19人のうち、15人は2015年以降の利上げを予想。
FOMCは想定内の結果となりましたが、サプライズが起きたのはやはりその後のバーナンキFRB議長発言。「景気が当局の予想通りに回復を続ければ、年内に債券購入の規模を縮小し始め、2014年半ばには終了させる可能性がある」と述べました。
明確な計画があるわけではないとの前置きや、変化に応じて資産購入ペースの加速あるいは減速させる用意があるとのエクスキューズもありましたが、市場はバーナンキFRB議長から明確な出口戦略に対しての発言があったことを重視し混乱に陥りました。
超緩和派であるヘリコプターベンからの発言内容だけにインパクトは絶大です。
しかし、出口戦略はいつか必要なこと。ここでの発言がなければ、今後もこの問題を引ずったと思われ、不確定要素が一つ減ったとも考えられます。
バーナンキ発言を受け、ドルは急騰し長期金利も上昇。株価も崩れています。
ドル高を受け、円は96円台まで円安に振れましたが、金は急落し現在1340ドル台。SPDR金ETFも節目となる1000トン割れを起こし、前回の底値1323ドルが意識される展開となっています。ここを抜ければ、更なる大きな下落が待ち構えています。
影響は一巡しておらず、少なくとも週明けまでは方向性を確認する必要があると思います。