12月米利上げが確信に変わる
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- 2015.12.03
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ECB理事会・米雇用統計というビックイベントを控え、緊張感が高まる中で発表されたADP雇用統計は民間部門雇用者数が21万8000人増と市場予想19万人増を大幅に上回る改善。さらに10月分も18万2000人増から19万6000人増へと上方修正となりました。
米雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計の大幅改善を受け、12月米利上げの織り込みが進む中で、イエレンFRB議長が講演。
イエレンFRB議長は、「利上げは米経済が景気後退から回復していることの証明となり、実施する日に期待している。」と述べ、その他の内容も前向きなものでした。
先日のISM製造業景況指数の悪化などを受け、景気への警戒感をどう表現するのか注目されていましたが、米景気回復に自信を持ち、改めて12月利上げに対しての強い意志を示すという予想以上にタカ派的な内容となりました。
米雇用統計を待たずして市場の12月利上げ観測は確信に変わりました。既に粗方の織り込みは済んでいるものの、やはりインパクトはあり、ドルが急騰しNYダウは急落。
利上げに最も敏感であるとされる貴金属は一段安。1050ドルの節目は死守したい金でしたが、本日ついに1050ドル割れ。
ECB理事会での追加緩和と堅調な米雇用統計となれば更なる売りが待ち構えます。クライマックスは近いでしょう。