12月も値動きが荒い相場
- UPDATE
- 2012.12.02
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週末の相場は月末のポジション調整も重なり荒れたものになりました。
欧州ではドイツ連邦議会で、ギリシャ救済法が可決されました。これで先日のEU財務相会合で合意されたギリシャ救済が実効性を持つことになるでしょう。ジョイブレ独財務相は、ギリシャのデフォルトは通貨同盟の崩壊につながりかねないと発言し、ギリシャがユーロ圏にとどまるべきだとのスタンスを表明しました。
一方で、同日発表された10月ユーロ圏失業率はユーロ導入以来最悪の11.7%。失業者数も17万3000人増の約1900万人と悪化を続けています。
欧州情勢は未だ不安定ですが、ドイツのギリシャ救済可決を好感しユーロは買い戻されています。
米国では財政の崖回避に向け協議が続いていますが、この日も進展はなし。
オバマ大統領は協議が長期化する恐れがあると発言し、ベイナー下院議長も行き詰まりの状態であるとしたうえで、オバマ大統領の姿勢を批判。
両陣営に歩み寄りが見られず、交渉は長期化へ向かうとの懸念から市場はリスクオフ。
貴金属も急落し、金は終値1715.2ドルとなっています。
11月最終週は、ギリシャ救済で1750ドルの高値から始まったものの、徐々に値を崩して終わりました。ドル建てチャートの形は悪いですが、円安恩恵を受けている国内価格は何とか持ちこたえています。
12月も値動きの荒い相場となりそうです。