10月利上げを意識
- UPDATE
- 2015.09.30
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先日の中国経済指数の悪化が改めて意識されアジア時間は強いリスクオフ。日経平均はついに1万7000円割れ。株安の連鎖は世界に波及するかと思いましたが、前日の下げ幅が大きかったこともあり欧米は一服ムードとなっています。
貴金属は一時大きく下げ、やや戻して終わる落ち着かない展開。
泥沼状態のプラチナは一時900ドル割れを起こしています。プラチナについて、確かに値ごろ感はあり長期的な視点に立てば間違いなく安値といえる水準だと思いますが、VW問題の全容も解決策も明らかになっておらず不確定要素が多すぎます。状況が明らかになるまで底入れは難しいでしょう。
市場は様々な問題を抱えながら、今週末の米雇用統計を迎えることになります。イエレンFRB議長をはじめとしたFRBメンバーから年内利上げだけでなく、10月利上げの可能性を示唆されている現状。米国の経済は堅調であり、今回の米雇用統計でも方向性を変えるほどの悪化とはならないでしょう。そうなると前回指摘していた世界・中国経済に対する配慮が大きなポイントになります。中国経済が失速しているのは間違いありませんが、9月時点から状況が大きく変わったとも思えません。VW問題も時間がかかる話であり、そこまで材料視するとは思えません。
正論で考えれば10月に利上げしても問題ない状況ですが、先日の習近平主席の訪米も絡んでいるのでしょうね。