10月の混乱による影響は本当になかったのか?
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- 2013.11.01
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FOMCは現状維持となりましたが、債務上限を巡る混乱の影響にはコメントせず、あくまで従来通りのスタンスを崩さなかったことで12月緩和縮小観測が急速に浮上。楽観的に来年3月以降の緩和縮小を織り込んでいた市場は慌てることとなりました。
追い打ちをかけるようにユーロ圏失業率が過去最高をしたことでユーロ安進行。さらに米シカゴPMIが65.9と市場予想55.0から10ポイント以上上回るというサプライズな結果で、一段とドル高が進んでいます。
貴金属も金が20ドル以上の急落を見せるなど大幅下落。
結局は9月雇用統計の悪化から始まった緩和縮小後退観測が剥がれおちて、同水準である1320ドル付近に戻っただけともみえます。
しかし、FOMCやシカゴPMIを見る限り、10月の米政府機関閉鎖による市場への悪影響は限定的だったかのようです。その答えは来週発表される10月米雇用統計ではっきりするでしょう。