NYダウがリーマンショックを超える下落幅を記録
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- 2018.02.06
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NYダウが一時1500ドルを超える大幅下落となり、終値ベースでも1175.21ドルとリーマンショック時を超える過去最大の下げ幅を記録しました。
米雇用統計改善をきっかけとした米金利高と利上げペース加速観測を嫌い、週末の市場で666ドルの大幅安を記録していたNYダウでしたが、昨日発表されたISM非製造業景況感指数の改善を受け、再び利上げペース加速観測が強まり大幅続落となりました。
リーマンショックを超える下げ幅というのはインパクトがありますが、リーマンショック時のNYダウは11000ドル付近。現在の株価は約25000ドルであり、下落率で考えれば全く及ばず、年初からの上昇分を吐き出したにすぎません。しかし、ここが底ともいえず、どこまでこの嫌な流れが続くのか見極めが必要です。
好調な米経済が利上げペースの加速観測につながり、結果として市場を冷やしている皮肉な状況。これ以上市場の混乱が広がるようなら3月利上げが見送られる可能性も出てくるかもしれません。
貴金属は動きが別れました。金は株の下落に安全資産として買われ1340ドル台まで値を戻しましたが、景気連動商品でもある白金系は下落。
一方、為替も円が買われ109円台前半まで円高が進んでいます。
仮想通貨市場も暴落しており、世界中のマネーの流動性が激しくなってきています。ボラリティの高い相場がしばらく続きそうです。