FOMC議事録に想定外
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- 2017.05.25
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市場の注目が集まる中、5月FOMC議事録が公開。
「大部分の参加者は経済に関する情報が予想とおおむね一致した場合、政策緩和の解除をさらに一歩進めることが適切になる」と利上げに肯定的な見方を示した一方で、「緩和策を一段と取り除く前に、最近の経済指標の弱含みが一時的とのさらなる証拠を待つのが賢明と判断」と慎重な姿勢も見られました。
5月FOMCがロシアゲート疑惑前だった事もあり、議事録では6月利上げを織り込ませるべくタカ派的な内容となると予想されていただけに、利上げへの慎重姿勢が見られたことは想定外であり、これを受け、年内あと2回の利上げに対しての懐疑的な見方が強まっています。
ただ、利上げについては慎重論が見られたものの、もう一つの懸念材料であるバランスシート縮小については、ほぼすべてのメンバーが縮小プログラムの年内開始が適切と考えていることも明らかになっています。この問題は後々尾を引きそうです。
結果として、FOMC議事録公開後はドル安で、米長期金利も低下しています。
本日もFOMC議事録の余波が残るでしょう。