ECB理事会はハト派 トランプ大統領は強いドルを望む
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- 2018.01.26
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注目のECB理事会は予想通り金融政策・ガイダンスの据え置きを決定。
ドラギ総裁は年内の利上げの確率をほとんどないとし、最近のユーロ高に対して牽制を入れるハト派的スタンスを示しました。
しかし、理事会内では3月の理事会でのガイダンス修正と資産買い入れ策の打ち切りを主張するメンバーもいるとのことで、内部は一枚岩ではないようです。ドラギ総裁の指導力が試される局面ですね。
前日のムニューシン米財務長官のドル安容認発言の余波も残っており、ドラギ総裁のハト派的発言にも関わらず、ECB理事会後はユーロ高ドル安の動き。この流れの中で終わるかと思われていたところに今度はトランプ大統領が「強いドルを望む」と発言したことから状況は一変。
ドルは急反発し、商品相場は急落。貴金属も大幅下落となり、金は1360ドル台から1340ドル台まで押し下げられています。一方で為替が109円半ばまで戻したことで国内価格の変動はやわらげられています。
しかし、トランプ政権からの相次ぐ為替に対しての発言は厄介です。突如の発言で市場は大きく揺さぶられることになります。
自国の通貨安は基本的に皆が望むところ。こんなところでアメリカンファーストはいりません。