ECBは10月テーパリング決定 米国はイルマへの警戒態勢
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- 2017.09.08
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まずはECB理事会。
昨日の理事会では予想通り政策金利の据え置きを決定。
そして注目されていた金融政策についてはドラギ総裁が記者会見で「資産買い入れプログラムの縮小に関する決定の多くは10月になる」と発言。併せて、ドラギ総裁はユーロ高がインフレ上昇に与える影響への懸念も示し、必要に応じて緩和策を強化する可能性も示唆していますがさほど影響はなし。
米国に続き、欧州も出口戦略への転換が進むことが決定的になりました。これを受け、為替はユーロ高・ドル安・円高の動き。
米国では新規失業保険申請件数が発表され、29万8000件と2015年4月15日以来の高水準を記録。これはハリケーン「ハービー」による影響ですが、今週末にもハービーを上回る勢力を持つとされる「イルマ」が上陸する見通しだけに、米国での警戒感が強まっています。
前日の債務上限3カ月延長の好材料もハリケーン「イルマ」への警戒感が打ち消し、米国はリスク回避。ドル安の流れに拍車がかかり、現在ドルINDEXは91.5を割り込んでいます。
貴金属はドル安・リスク回避の流れに乗り上昇。週末に北朝鮮情勢の重要日である9/9を控えていることも強気要因です。