黒田総裁発言からの円高
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- 2018.01.29
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先週は要人の為替発言に市場は右往左往しました。
まず、24日にムニューシン米財務長官がドル安歓迎発言しましたが、翌日25日にはトランプ大統領が強いドルを望むと前日のムニューシン発言を打ち消すような発言。
そしてダボス会議でいつも以上に為替に注目が集まる中、26日に黒田日銀総裁が「物価目標にようやく近づいてきた」と発言したことをきっかけに、日銀の出口戦略への転換を意識した市場は円買い。為替は一気に108円前半まで円高に振れることになりました。
黒田総裁は物価見通しを変更したわけではないと、市場の思惑を否定する発言をしていますが、為替は108円台に留まるなど影響は限定的。
日欧が金融政策の正常化に動くとの市場の思惑は予想以上に強いようです。
貴金属はトランプ大統領の強いドル発言から頭の重い状況。ドル安でも値動きは限定的。国内価格は円高に押されての下落となります。