頑ななドイツ
- UPDATE
- 2014.10.15
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世界的景気減速感への懸念が強まる中、欧州で悪いニュース。
昨日発表されたユーロ圏鉱工業生産、ドイツZEW景況感指数が市場予想以上に悪化。
さらにドイツ政府は2014年GDP伸び率予想を+1.8%から+1.2%へ、2015年も+2.0%から+1.3%へ下方修正。
ユーロ圏最大の経済大国ドイツの景気減速感が強まっています。
しかし、ユーロとしてはリセッション対策として金融緩和へと傾きつつありますが、ドイツは財政バランスを堅持する方針に変化なし。
しかし、ドイツが主張する財政バランスを重視した緊縮財政は長期の経済停滞をもたらす可能性も高い為、それよりも量的緩和による経済成長を重視したほうが立ち直りが早いことはIMFも認めるところ。
頑ななドイツをドラギECB総裁は説得することが出来るでしょうか?
米国でも世界経済の先行き不透明感を嫌がりリスク回避が優勢。前日急落した米株式は自律反発なし。明らかに流れが変わりつつあります。
一方、安全資産として買われるべき貴金属は伸び悩んでいます。米早期利上げ観測は現状で後退していますが、6月の予定が3月or9月になるかというレベルの話。つまり大枠での来年の利上げがほぼ確定事項である以上、大きく上げるには無理があるという事。
原油価格の落ち込みも商品相場の足を引っ張っていますね。