青島問題が金市場にも飛び火
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- 2014.06.27
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懸念されていた青島問題が金市場に飛び火。
中国青島で同一の銅を複数の融資担保に使い、不正に融資を引き出していたとされるこの問題。銅だけでなく他の金属や農産物にも不正があるのではないかと疑われていました。そして、昨日中国審計署が、偽装された金取引が944億元相当あると公表。
これを受け6連騰で高値にあった金は急落し1306.8ドルまで売り込まれましたが、その後米時間に入りすぐに急落前の水準まで切り替えし、終わってみればほぼ横ばい。なかなか下げない強い金市場となっています。
ただ、青島問題はこれで終わりではありません。他の商品も不正融資に使われている可能性が高く、金融機関は商品を担保とした融資を引き締めることになるでしょう。特に商品市場の中心となっている中国での出来事だけに、今後の影響が懸念されます。
米国ではブラード・セントルイス地区連銀総裁が資産買い入れプログラムについて、12月ではなく10月が望ましいと発言していますが、影響は限定的。2か月前倒しされたところでさほど変わらないという事でしょう。問題は利上げ時期とそのペースです。
貴金属は踏ん張っていますが、ここにきてやや円高に傾いています。もう一波きそうですね。