雇用統計はサプライズ
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- 2015.11.08
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10月米雇用統計は非農業者部門雇用者数が27万1000人増と市場予想18万人増を大幅に上回るサプライズ。失業率も5.0%と前月5.1%から低下。
失業率の低下に伴い、増加数は20万人ではなく15万人程度が基準となると、ハードルを下げた状態で発表された米雇用統計は驚きの結果となりました。
この結果を受け、ハト派であるエバンス・シカゴ連銀総裁も「足元の状況は利上げ方向が正しい」と利上げ肯定に転換し、さらにイエレンダッシュボードと呼ばれる詳細も悪くなく、これで12月利上げはこんどこそ確定的なものになったといえます。
雇用統計サプライズでドルは急騰。ドルINDEXは99台まで急騰し、再び100が見えてきました。
NYダウは米景気への期待感が利上げによる悪影響を上回り上昇していますが、金利のつかない貴金属は素直に急落。金は1100ドルの節目を割り込み1080ドル台と8月以来の安値。プラチナ・銀も大きく引き下げられています。
国内価格は為替が123円台まで円安に振れたことで急落は免れた模様。
雇用統計の影響はまだ一巡しておらず、余波が心配されます。