開き直るギリシャ
- UPDATE
- 2015.02.06
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先ずはギリシャ情勢。
ECBがギリシャ国債適格担保の適用除外を停止したことでギリシャの資金繰りが懸念されていましたが、一方でECBはギリシャ中央銀行に最大595億ユーロの緊急資金を国内銀行に供与することを認める方針であることが明らかになりました。
よくわからない動きですが、ギリシャはECBに首根っこを握られているという事は理解できました。示威行為でしょうね。
そうはいっても反緊縮で国民の支持を受けたギリシャ新政府も簡単に折れる訳にはいきません。これ以上の支援はできないとの姿勢を示すジョイブレ・独財務相に、債務再交渉・緊縮策停止案をもってバルファキス・ギリシャ財務相が初会談。当然意見はすれ違い何も決まらず。それでもめげないギリシャはチプラス首相がEUの緊縮財政政策を永遠に終わらせると表明。
ギリシャにも言い分はあると思いますが、客観的に見れば無理筋の話。それでも開き直って背水の陣を引くギリシャですので、簡単に落としどころは見つからないでしょう。
ギリシャはゴタゴタ続きですが、スイス国立銀行が対ユーロでスイスフラン売り介入を行っているとの観測が広がったこともありユーロ高。
また、米国で発表された新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことでリスクオン。NYダウは211ドル急騰。原油も急反発となっています。
外部要因が悪化した金は軟調に推移したものの結果的には前日とほぼ変わらず。リスクオンで白金系は上昇。
今夜はいよいよ雇用統計。先月の数字自体は良かったものの、賃金の低下が問題視されました。内容が吟味される段階になっており、それに伴って市場の反応も読みにくいですね。