相場天気予報MARKET FORECAST

特に材料のない中、商品市場は好材料出尽くし感から利益確定売りが進む展開が続いています。

QE3・南欧債買い入れというビックイベントも持続性は弱い状況です。背景には世界的な景気減速感があります。中国に代表される新興国の成長は行き詰まりを見せており、金融緩和した欧米にしても今後くる荒波に備えたものに過ぎません。これからの成長戦略を見いだせず、漠然とした不安感が市場に漂っています。そして、古今東西このような閉塞感が出た時には戦いが起こるもの。中東での反米デモ、中国の反日デモと火種はあちこちに燻っています。平和的な解決が見られれば良いのですが…。

貴金属市場では、金・銀の値動きはしっかりとしていますが、プラチナは大幅続落。一時1700ドルを超え、金との価格差を一気詰めていたプラチナですが、急騰の要因となった南アフリカ鉱山の労使交渉に進展がみられたことで供給不安が和らぎ、また弱い商品相場に引っ張られたこともあり急落。2日で約100ドルの下落という、上げ下げの早い実にプラチナらしい値動きになっています。逃げ遅れないようにしましょう。

先程、日銀金融政策決定会合が終了し、日銀は資産家入れ基金を70兆円から80兆円に増額する金融緩和を発表。増額規模は市場予想を上回っており、市場は素直に円安に振れています。白川さん今回は頑張りましたね。