量的緩和の早期終了は?
- UPDATE
- 2013.01.09
- GATEGORY
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昨日も大きな材料はなく、思惑でのポジション調整となりました。
量的緩和の打ち止め・早期終了観測に対する警戒感が強い中、貴金属は逆行するように久々の上昇を見せています。中国が春節祭前の大量買いに動いているという話です。
ドル建ては上昇したものの、円が86円台まで上昇したことで国内価格はトントン。
しかし、くどいようですが、そう簡単に米国の景気・雇用が回復基調になるはずもなく、さらに債務上限引き上げを巡るゴタゴタが続けば米国の格付けが揺らぎ、いつか見た光景で貴金属が買われることになります。
オバマ大統領は債務上限協議が長引くことで、市場に与えるダメージを大きくなることを理解していますが、一方の共和党はこの問題を複雑化することでしか存在感を示せない状態です。中には心中覚悟の極論者もいるとのこと。この問題は米国一国に留まらず、世界経済に大きな影響を与えます。政治の道具にすることなく、早期の解決が望まれます。
尤も、問題が長期化すれば貴金属にとってはプラスなのですが…。
貴金属の明確なトレンドは未だ見えてきておらず、上下に幅のある動きがしばらく続きそうです。