迷走の中のリスクオン相場
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- 2016.11.11
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衝撃の結果となった米大統領選から一夜明けた米市場。
トランプ氏の掲げる規制緩和やインフラ投資に対する期待感からリスクオンの動きが続いています。NYダウは200ドル以上の続伸となり史上最高値を更新。ドルの急騰も続き、ドルINDEXは99付近にあります。
一方で懸念されているのが米長期金利の上昇。トランプ氏の公約をもとにすれば、全体的には減税で収支が悪化するにもかかわらず、公共投資は増加させるとの事。当然のごとく財政赤字は膨らむとの見方から米債券が売られ、米国債金利は上昇しています。
イエレンFRB議長の処遇も問題ですが、意図しないところでの国債金利急騰は直面している利上げ問題にも大きな影響を与えると思われます。
また、市場は大統領選前とは一変してトランプ氏への期待感を煽るような展開になっていますが、その政策の方向性は依然不透明。勢いの良い発言そのままの政策実現は現実との兼ね合いから難しいところも多々あるでしょう。現状のリスクオンは過熱すぎるような気がします。
貴金属はリスクオン・ドル高の動きを受け急落。トランプ氏勝利で少なくとも1400ドルといわれていた金は1250ドル台に急落しています。為替が107円近くまで円安に動いていることで国内価格に大きな変動は出ていませんが落ち着かない値動きが続きます。