週末の下落を引き継ぐ日本市場
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- 2013.06.03
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週末のNY株式の下落を引き継ぎ、日本株式も下落。
土曜日に発表された中国PMIが予想以上の改善を見せたことで市場は落ち着くかと思われましたが、日経平均は抵抗線である13,500円を割り込んできました。
米量的緩和早期終了観測からのリスク回避で為替ではドル高が一服し、ドルINDEXは現在83.21。しかし、円への逃避は止まらず100円半ばで推移しています。
一方で、ドル高一服で金は再び1400ドル回帰を狙っている状態。
ここにきて米国の出口戦略への移行が現実味を帯びてきたことから、その悪影響への懸念が高まっています。最近話題に上ることが多い国債金利の上昇は、FRBによる購入プログラムが縮小・終了するのではないかとの思惑から始まった事です。経済指標の改善や米格株価の急騰は喜ぶべき出来事ですが、実体経済の回復を保証するものではありません。バーナンキFRB議長にしても状況を見ながら柔軟に対応したいというのが本音であり、直ぐに出口戦略が行えるほど盤石な米経済ではありません。
そんな中で発表される今週末の米雇用統計。事前予想は非農業部門雇用者数16万人増。20万人を越えるような大幅な増加となれば、量的緩和終了観測がさらに進み、貴金属は当然の事、株価にも甚大な影響を与える可能性があります。本来は貴金属と株価は相反する動きをするものですが、量的緩和という劇物の前では一蓮托生となってしまうようです。