連続したビックイベント通過後
- UPDATE
- 2013.08.05
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連続したビックイベントを通過した週明け。
正直、思っていたより市場の景色は変わりませんでした。
最大の焦点である米緩和縮小については、9月開始見送りの可能性が高まっています。
先週のビックイベントを通して感じたことは、米国とその他地域の景気温度差。米国の経済指標は強弱入り乱れるまだら模様ですが、全体としての方向性は回復に向かっているとの認識で間違いありません。緩和縮小は遅かれ早かれやってくるものですが、市場はそれを消化する体制ができました。
しかし、ユーロ圏や中国を始めとする新興国は未だ底が見えない状況であり、これからも多くの問題が発生していくであろう危ういバランスの上に成り立っています。そのバランスは米緩和縮小というカードが切られることによって脆くも崩れ去る可能性が多分にあります。米国側としても緩和縮小を決断するうえで、自国だけでなく、世界経済への影響まで考えていかなくてはならない悩ましい状況でしょう。
さて、金は1310ドル台と値位置はさほど変わっていませんが、金曜日に一時1300ドルを割り込みました。1350ドルは越えることができず、下に値幅が広がった感じです。よく粘っていますが、弱いという印象。そして、ドル建て価格より激しく動く為替に左右される国内貴金属価格です。
世界的にもビックイベントを通過し、夏休みムードが強まっています。ここからの値動きは根拠の薄いものとなりそうです。