追加緩和期待高まる 銀・プラチナ急騰
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- 2012.08.22
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ECB理事会が開催。
期待されていた追加緩和や利下げは発表されず、さらにドラギ総裁は金融政策をもってほかの期間による政策の欠如を補完するのは誤っており、目先の支援の可能性を否定しました。
日銀の白川総裁も同じような発言をしていましたね。政治の不手際をすべて金融に押し付けるのは間違っています。常識を超えた金融緩和を求め続けるよりも、政策による経済成長で根本的な解決を図る必要があるという主張は理解できるものです。
しかし、現実問題として現在の市場は金融緩和という点滴なしには立っていられないほどの重篤状態であり、まずは危機を脱出するのが先決でしょう。
ある意味期待外れに終わったようなECB理事会ですが、追加緩和への可能性は否定しなかったことから市場のリスク選好は高まる結果となりました。
低迷していた株価は急反発し、ダウは前日比286.84ドル高と今年最大の上げ幅となりました。また、商品相場も急反発。貴金属では先行していた金は小幅高に終わったものの、出遅れ感のあった銀・プラチナは急騰しています。
為替も円高一服で79円台まで戻していることで国内商品市場は全面高です。
本日はバーナンキFRB議長証言が予定されています。QE3期待が非常に高まっており、関係者からも追加緩和を容認する発言が続いています。ここで追加緩和を明言することはありえず、市場は言葉遊びのような発言内容解釈で評価することになるでしょう。
5月以降の相場低迷が打破される可能性は高いです。