貴金属底抜け
- UPDATE
- 2016.10.05
- GATEGORY
- OTHER
特に大きなイベントのない中、貴金属は底抜けとなっています。
昨日の動きをまとめます。
メイ・英首相が3月末までにEU離脱の手続きを始めると表明。さらにEUとの離脱交渉に強硬な姿勢を示していることから、EU単一市場からの離脱警戒が高まりポンドが一段安となり、対ドルで31年振りの安値をつける事態となっています。
そして、交渉相手であるEUでは、ECBがQEテーパリングの必要性でコンセンサスが形成されているとの報道。ユーロ圏の複数の中央銀行当局者発の情報らしいですが、ドラギ総裁らは即座にこれを否定しています。それでも量的緩和の効果・持続性に疑問が増えている中でのこの報道は衝撃をもって受け入れられました。
一方、米国では先日のISM製造業景況観指数の上振れや、利上げに積極的な連銀総裁の発言が続いていることを受け、年内の利上げ観測が高まっています。
欧州のゴタゴタに年内米利上げ観測でドルが急騰。
ドル高に押され貴金属は急落し、金はあっさりと1300ドルの節目を抜けると、さらにストップロスを次々に巻き込み1269ドルまで40ドル以上の急落。
昨日はインド利下げ、中国の国慶節による休場という要因もあり、急落に対する実需買いが入りにくかったこともアンラッキー。
このタイミングでここまでの急落は全くの想定外でした。週末の米雇用統計次第では更なる下落もあり得ますが、買い方にとってはチャンス到来です。