貴金属底割れ
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- 2013.04.04
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昨日は前日とは一転し、米国で弱い経済指標が続きました。
まず雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が、15万8000人増と市場予想20万人増を大幅に下回りました。その後発表されたISM非製造業総合指数も54.4と市場予想55.8に届かぬ悪結果。
米景気回復期待に冷や水を浴びせられ、イケイケだったNY株も下落。ドルは売られました。
こうなると上昇モードに入るべき貴金属は、逆にNY時間でさらに続落。ハト派とされるウィリアムズ・サンフランシスコ地区連銀総裁が「景気回復が続けばFRBは今年夏にも債券買い入れプログラム縮小を開始する可能性がある」と発言したことも重しになりました。
ドル・株安でも市場の資金は貴金属には戻ってきません。相関性もなく、ただ貴金属が売られ続ける非常に弱い状況です。
金は節目である1550ドル割れ。2月の底値をあっさりと抜けてきました。次は1520ドルの防衛線となりますが、ここも抜けてくるとさらに大きな下落となる可能性が高いです。踏ん張ることができるでしょうか?
一方、プラチナは採算コストである1550ドルを大きく割り込んできました。明らかに売られ過ぎのところまで来ていますが、未だ底は確認できていません。やはりプラチナは怖いですね。
値頃感はありますが、明日の雇用統計が終わるまでは様子見が無難です。
先程日銀金融政策決定会合が終了。毎月の長期国債買い入れをグロスで7兆円にするなどの追加金融緩和を発表。初動で円は94円まで戻しています。