相場天気予報MARKET FORECAST

週末に特に大きな動きがなかったことで、米利上げ観測後退からのドル安の流れが継続。

ダドリー・NY連銀総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示したことも効いています。

懸念される円高は既に108円を割れ、107円台の攻防戦に入っています。これだけ急速な円高が進んでも、一服感は全くなく、市場の見ている底はまだまだ先にあります。日本政府からは円高けん制の発言もありますが、市場はほとんど気にかけていません。この局面をひっくり返すような手段を政府・日銀が持ち合わせていないことを見抜いたような動きです。日経平均株価も反発の糸口さえつかめない体たらく。アベノミクスは瀬戸際に追い込まれました。

一方、貴金属はようやくドル安の流れに乗り上昇。金は1250ドル台まで値を伸ばし、その他貴金属も軒並み上昇。原油が40ドル付近まで値を伸ばしていることも追い風です。

貴金属は上昇に転じましたが、それでもドル安円高の急ピッチな動きには追い付けません。捻じれた構造はいつ正常に戻るのでしょうか？