貴金属クラッシュ
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- 2016.10.07
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昨日発表された米新規失業保険申請件数が予想を上回る改善となったことで米年内利上げ観測がさらに強まり、ドルが一段高。ドルINDEXは97を越えてきました。
米利上げについては年1回の12月が市場コンセンサス。ドイツ銀行の経営不安が拡大し、世界的な金融不安に発展などというレベルの大問題が発生しない限り、今度こそ利上げに踏み切るでしょう。
年一回の利上げであればすでに織り込み済みで、昨年から散々利上げ問題に降りまわされてきた市場に大きな影響はないであろうと考えていましたが、貴金属は12月利上げが確実視される状況を前にして下落が止まりません。
これは利上げによるドル高に加え、相対的な欧州経済の弱さや、さらには本来上げ要因となる原油相場の改善もリスク後退として捉えられている為。高レベルで維持されていた先物の買い越しも、ファンドが持ち手であるだけに崩れだせば売りが売りを呼びます。
金はわずか3日にして1310ドルから1250ドル割れを試す展開で、ここを抜ければ1200ドルの節目も意識されます。
今夜は米雇用統計。来週になれば最大の実需国である中国が連休から復帰します。そして日本はまたも嫌なタイミングでの3連休に入り。
決め打ちは危険ですね。