貴金属は高値警戒水域まで急騰
- UPDATE
- 2015.08.21
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中国の景気先行き不透明感が伝播し、リスク回避から世界同時株安となっています。
現在最も堅調であるはずの米国でも358ドル安と大幅続落し10か月ぶりの安値。
先日公開されたFOMC議事録はハト派と評価され、現在の世界的な混乱を踏まえると9月利上げは難しいとの見解に大きく傾いてきているにも関わらず株安に歯止めがかかりません。
また、悪いことは重なるもので、朝鮮半島で軍事衝突が発生。
VIX恐怖指数は急上昇しています。
安全資産としての再評価と、9月米利上げ観測の後退によるドル安で勢いづく貴金属は大幅続伸。金は1155ドルまで急騰し、その他貴金属も金に連動する形で大幅上昇しています。
貴金属が売られ過ぎていたこともありますが、ここまでの急騰は流石に行き過ぎ感があります。貴金属にとって有利なカードが一気に揃った状況であり、逆に言えば残りの手札は少ないともいえます。上昇に喜んでばかりいられない高値警戒水域ですね。